某市のポータルサイトを制作しました。
クライアント様の強いご要望の1つが
記事以外に、市に関する様々なコンテンツを入れたい
でした。
例えば、トップページに、InstagramやFacebookの投稿を埋め込みたいというご要望。
見た目がいいですからやりたくなりますよね。
これをきっかけに運用するSNSをフォローしてもらえるかもしれないですし。
また、多くの運用者様側は、SNSからの投稿方法は知ってます。
SNS投稿をしたものが、当サイトの埋め込みのSNSに反映するなら、知らないツール「ワードプレス」の使い方を覚えなくていい
と思うようです。
しかし、このWebサイトのトップページにSNSを埋め込むことには大きく2つのデメリットがあります。
SNSの埋め込みのデメリット
Webサイトのトップページに、別のツールを埋め込むと、ワードプレスはそれを読み込まなければいけません。
その時間分、Webサイトが開く時間が遅れます。
この時間はほんのコンマ1秒かもしれませんが、トップページの画像の読み込みと合わせるとその量や重さによってそれなりの読み込み時間がかかる可能性はあります。
グーグルはサイトの表示速度を検索結果の上位に表示させるための1つの指標にしています。
SNSの埋め込みをすることで、サイトの表示速度が遅くなりその結果、検索順位が下がるのであれば、SNS埋め込みを考え直してしまいませんか?
また、もう1つのデメリットです。
色々な手段(チラシやSNS経由)でWebサイトに辿り着いたユーザーが、SNSの埋め込みを見て、そのSNSに移動してしまう。
つまり、サイトを離脱されてしまう。
もちろん、戻ってくる可能性もありますが、戻ってこない可能性はゼロではありません。
Webサイトの目的を達成する前に離脱されてしまうと何のためにWebサイトを作ったのかわからなくなりますよね。
この2つのデメリットは、クライアントが悪いのでは無く、サイト製作者様側の知識不足です。
1つ目は、SEO対策を謳っているが、実際には何も知らない制作者様です。具体的なSEO対策を知らない方は非常に多いです。
もう1つは、サイト制作において一番大切な「サイトの運用目的」を考えずに制作をしているということですね。
サイトの目的はそのサイト内の商品を購入、お問い合わせ、PDFのダウンロードなどがあります。しかし、その目的の提案をせず(というかわからない)、ただデザインだけに凝ったサイトを作ってしまっているということですね。
これも非常に多いです。
色んな技術で最新のサイトを作ること⇒つまり制作者のエゴ、に力が入り、クライアント様のことが頭から抜けているということですね。
当社は、SNSの埋め込みをしないわけではありません。こうした事情をクライアント様にお伝えし、それでも埋め込みたいと言われる場合は埋め込みをさせていただきます。
ただし、今回はSNSの埋め込みはしませんでした。